Japanese
English
症例報告
脂腺母斑より生じたtrichoblastomaの3例
Clinical investigation of trichoblastoma arising within nevus sebaceus
八代 浩
1
,
臼田 俊和
1
,
木村 多美
1
,
小寺 雅也
1
Hiroshi YATSUSHIRO
1
,
Toshikazu USUDA
1
,
Tami KIMURA
1
,
Masanari KODERA
1
1社会保険中京病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Chukyo Hospital
キーワード:
脂腺母斑
,
基底細胞癌
,
trichoblastoma
,
Merkel細胞
Keyword:
脂腺母斑
,
基底細胞癌
,
trichoblastoma
,
Merkel細胞
pp.727-731
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101305
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脂腺母斑は出生時より発生する母斑であるが,二次的に基底細胞癌(BCC)を主とする種々の悪性腫瘍が発生すると報告されていた.しかしながら,近年では脂腺母斑に生じたBCCは良性腫瘍のtrichoblastomaと考えるべきであると報告されており,過去の報告例の多くもBCCではなくtrichoblastomaとして把握するほうが適当ではないかと見直されている.今回,われわれは脂腺母斑より生じた3例のtrichoblastomaを経験した.そのうちの1症例は11歳の男児例であり,若年層より発生することも踏まえると臨床的に悪性であるBCCとは考え難く,良性であるtrichoblastomaとして捉えたほうが考えやすいと思われた.
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