Japanese
English
症例報告
脂腺母斑に生じたverrucous carcinomaと基底細胞上皮腫の併発例
A case of sebaceous nevus associated with verrucous carcinoma and basal cell epithelioma
伴野 朋裕
1
,
中村 泰大
1
,
里見 久恵
1
,
藤澤 裕志
1
,
大塚 藤男
1
Tomohiro BANNO
1
,
Yasuhiro NAKAMURA
1
,
Hisae SATOMI
1
,
Hiroshi FUJISAWA
1
,
Fujio OTSUKA
1
1筑波大学臨床医学系皮膚科学教室
1Department of Dermatology, University of Tsukuba School of Medicine
キーワード:
脂腺母斑
,
verrucous carcinoma
,
基底細胞上皮腫
Keyword:
脂腺母斑
,
verrucous carcinoma
,
基底細胞上皮腫
pp.833-835
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903361
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80歳,男性.生来,右後頭部に脱毛斑があった.外傷を契機に同部が急速に隆起,増大し,約半年の間に表面カリフラワー状で手拳大の有茎性腫瘤となった.腫瘤の大部分は高分化扁平上皮細胞が乳頭腫の構築をとり,異型性が軽度で基底膜も保たれていたことからverrucous carcinomaと診断した.腫瘤の一部には小指頭大の黒色結節を認め,組織学的に基底細胞上皮腫と診断した.腫瘍下の真皮には脂腺が増生しており,アポクリン腺も存在していたことから,脂腺母斑が腫瘍の発生母地であったと考えた.
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