Japanese
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臨床統計
長野赤十字病院皮膚科における悪性腫瘍を合併した皮膚筋炎の検討
Clinical analysis of cases of dermatomyositis associated with internal malignancy at the Division of Dermatology, Nagano Red Cross Hospital
小金平 容子
1
,
斎木 実
1
,
斎田 俊明
2
Yoko KOGANEHIRA
1
,
Minoru SAIKI
1
,
Toshiaki SAIDA
2
1長野赤十字病院皮膚科
2信州大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Nagano Red Cross Hospital
2Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
皮膚筋炎
,
内臓悪性腫瘍
Keyword:
皮膚筋炎
,
内臓悪性腫瘍
pp.16-19
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902404
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1985年4月から1996年10月までの11年6か月間に長野赤十字病院皮膚科において悪性腫瘍を合併した皮膚筋炎が13例経験された.この合併例の年齢は46〜82歳,性別は男10例,女3例で,男性例は全例50歳以上であった.腫瘍の内訳は胃癌4例,肺癌4例,食道癌3例,横行結腸癌,肝細胞癌が各1例であった.13例中進行癌が9例,早期癌は2例であった.悪性腫瘍の非合併例に比べ,浮腫の強いヘリオトロープ疹や強い掻痒を伴うものが多く,脱力感や発熱が認められるものは少なかった.検査上,合併例に特徴的な所見は見いだせなかった.男性例は全例死亡したが,女性例はすべて生存している.
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