Japanese
English
臨床研究
旭川医科大学皮膚科で経験した悪性腫瘍合併皮膚筋炎の検討
Clinical features of malignancy-related dermatomyositis experienced at the Department of Dermatology, Asahikawa Medical University
林 圭
1
,
菅野 恭子
1
,
本間 大
2
,
岸部 麻里
1
,
山本 明美
1
Kei HAYASHI
1
,
Kyoko KANNO
1
,
Masaru HONMA
2
,
Mari KISHIBE
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学病院,皮膚科(主任:山本明美教授)
2同,国際医療支援センター,教授
キーワード:
悪性腫瘍
,
皮膚筋炎
,
大量免疫グロブリン静注療法
Keyword:
悪性腫瘍
,
皮膚筋炎
,
大量免疫グロブリン静注療法
pp.1497-1501
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003475
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2001~2018年にかけて旭川医科大学皮膚科で経験した悪性腫瘍合併皮膚筋炎13例を対象として,その臨床的特徴について検討した。悪性腫瘍に対する根治的治療が可能な場合には,皮膚筋炎の治療経過は比較的良好であったが,根治的治療が不可能な進行期悪性腫瘍併発例ではステロイド治療に抵抗性で,嚥下障害が高頻度にみられた。このような症例では,大量免疫グロブリン静注療法が嚥下障害を含む皮膚筋炎の症状緩和に有用であった。悪性腫瘍合併皮膚筋炎では顔面紅斑を主体とする皮疹が比較的早期からみられることが多く,悪性腫瘍に対する早期の治療介入を可能にするためにも,皮膚科医の果たす役割は大きいと考えた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.