Japanese
English
症例報告
悪性リンパ腫の寛解に伴い軽快した皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis improved with complete response of malignant lymphoma
中崎 恵美
1
,
柿沼 美和
1
,
大井 綱郎
1
,
坪井 良治
1
Emi NAKAZAKI
1
,
Miwa KAKINUMA
1
,
Tsunao OH-I
1
,
Ryoji TSUBOI
1
1東京医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokyo Medical University
キーワード:
皮膚筋炎
,
悪性リンパ腫
,
内臓悪性腫瘍
,
CHOP療法
Keyword:
皮膚筋炎
,
悪性リンパ腫
,
内臓悪性腫瘍
,
CHOP療法
pp.1274-1276
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100351
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要約
63歳,女性.初診の約3か月前から全身にそう痒感を伴う紅斑が出現した.臨床症状,血清学的所見,皮膚・筋生検より皮膚筋炎と診断.プレドニゾロン内服により加療したが反応に乏しかった.初診9か月後に左乳房に腫瘤が出現し,病理組織学的に悪性リンパ腫(large B cell type,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)と診断された.悪性リンパ腫に対しCHOP療法を施行し,寛解とともに皮膚筋炎も略治した.皮膚筋炎と悪性腫瘍の合併はよく知られているが,悪性リンパ腫との合併は少ない.造血器悪性腫瘍を合併した場合,皮膚筋炎の予後は重篤になることが多く,全身検索の際,念頭に置く必要がある.
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