Japanese
English
今月の症例
原発性胆汁性肝硬変に合併し,下腿に多発した黄色ブドウ球菌性ボトリオミコーシス
Multiple Staphylococcal Botryomycosis on Both Lower Legs Associated with Primary Biliary Cirrhosis
下江 敬生
1
,
鳥越 利加子
1
,
藤本 亘
1
,
荒田 次郎
1
,
米井 泰治
2
,
東 俊宏
2
,
辻 孝夫
2
Keisei SHIMOE
1
,
Rikako TORIGOE
1
,
Wataru FUJIMOTO
1
,
Jiro ARATA
1
,
Yasuharu YONEI
2
,
Toshihiro HIGASHI
2
,
Takao TSUJI
2
1岡山大学医学部皮膚科学教室
2岡山大学医学部第一内科学教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
2First Department of Internal Medicine, Okayama University Medical School
キーワード:
ボトリオミコーシス
,
黄色ブドウ球菌
,
原発性胆汁性肝硬変
Keyword:
ボトリオミコーシス
,
黄色ブドウ球菌
,
原発性胆汁性肝硬変
pp.1111-1115
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900776
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原発性胆汁性肝硬変に合併したボトリオミコーシスの症例を報告した.臨床的には,両下腿に多発した丘疹,膿疱の集簇病変であり,真菌感染症を疑わせたが,特徴的な組織学所見,グラム染色像と病変部よりの黄色ブドウ球菌の検出により,黄色ブドウ球菌性ボトリオミコーシスと診断した.ミノサイクリン点滴にて約1カ月で略治した.原発性胆汁性肝硬変を基礎疾患にもち,それによる白血球減少,免疫異常が関与していると思われた.過去に両疾患の合併の報告はない.
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