Japanese
English
症例報告
肺癌を合併した全身性強皮症
Systemic Scleroderma Complicated with Carcinoma of the Lung
佐々木 哲雄
1
,
森口 暢子
1
,
中嶋 弘
1
Tetsuo SASAKI
1
,
Nobuko MORIGUCHI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
全身性強皮症
,
肺癌
,
肺線維症
Keyword:
全身性強皮症
,
肺癌
,
肺線維症
pp.259-261
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900568
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肺癌を合併した全身性強皮症(PSS)の1例を報告した.患者は初診時40歳女性で初診の5カ月前にRaynaud現象で発症し,手指,手背の浮腫性硬化,全身の色素増強と血管拡張などからPSSと診断した.軽い筋炎と関節炎を伴い,抗RNP抗体が高値であった.44歳で食道機能低下と肺線維症が確認された.45歳時,橋本病とSjögren症候群の合併が疑われた.46歳時呼吸器症状が出現し,7カ月後47歳で肺の低分化腺癌で死亡した.特に肺線維症を伴ったPSSではその経過中に肺癌を併発する可能性を念頭におく必要性を示す症例と思われた.
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