Japanese
English
症例報告
急激に発症し,経過中に肺結核を合併した尋常性天疱瘡の1例
Pemphigus Vulgaris with Acute Onset later Accompanied by Pulmonary Tuberculosis
岡 史子
1
,
平野 眞也
1
,
奥田 良治
1
,
小石 和夫
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Fumiko OKA
1
,
Shinya HIRANO
1
,
Ryoji OKUDA
1
,
Kazuo KOISHI
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
急性天疱瘡
,
結核
,
ステロイド
,
リファンピシン
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
急性天疱瘡
,
結核
,
ステロイド
,
リファンピシン
pp.263-266
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900569
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54歳,男性.急激に体表面積の約50%にわたり第2度熱傷様の水疱,びらんおよび紅斑を生じた.ステロイド治療により全身状態,皮疹とも次第に軽快したが,経過中に肺結核を併発した.リファンピシンを投与したところ8日目より皮疹が増悪したが,リファンピシンの中止後約1週間で軽快した.すなわち,リファンピシンがステロイドの効果を減弱させた可能性が考えられた.本例の概要を報告するとともに急性発症の天疱瘡およびリファンピシンがステロイド治療に及ぼす影響について文献的に考察した.
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