Japanese
English
症例報告
斑状強皮症を合併した全身性強皮症の1例
A Case of Systemic Scleroderma Associated with Morphea
高橋 慎一
1
,
多島 新吾
1
,
西川 武二
1
,
栗原 誠一
2
Shin-ichi TAKAHASHI
1
,
Shingo TAJIMA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
,
Sei-ichi KURIHARA
2
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2済生会横浜市南部病院皮膚科
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Department of Dermatology, Saiseikai Nanbu Hospital
キーワード:
全身性強皮症
,
斑状強皮症
Keyword:
全身性強皮症
,
斑状強皮症
pp.895-897
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900170
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49歳,女.手指の浮腫性硬化,両頬部の毛細血管拡張,レイノー現象,多発性関節痛とともに両側耳後部の光沢を伴う脱毛局面を認めた.検査所見にて,リウマチ因子陽性,生物学的偽陽性,抗核抗体陽性,抗トポイソメラーゼI抗体陽性で,肺底部の線維化および肩関節,股関節周囲の石灰化を認めた.前腕部および耳後部の組織学的所見と合わせ本例を斑状強皮症を合併した全身性強皮症と診断した,このような症例の本邦報告例は調べ得たかぎりにおいて,これまで7例と少なく,全例女性で,すべて斑状強皮症の合併例であった.
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