Japanese
English
症例報告
全身性強皮症の経過中,抗RNP抗体と筋症状が出現した抗Topoisomerase I抗体陽性例
A Case of Progressive Systemic Sclerosis with Anti-topoisomerase I Antibody and Anti-RNP Antibody
袋 秀平
1
,
入舩 あゆみ
1
,
谷口 裕子
1
,
片山 一朗
1
,
西岡 清
1
Shuhei FUKURO
1
,
Ayumi IRIFUNE
1
,
Hiroko TANIGUCHI
1
,
Ichiro KATAYAMA
1
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
全身性強皮症
,
抗topoisomerase I抗体
,
抗RNP抗体
,
肺線維症
,
パルス療法
Keyword:
全身性強皮症
,
抗topoisomerase I抗体
,
抗RNP抗体
,
肺線維症
,
パルス療法
pp.1027-1030
発行日 1992年11月1日
Published Date 1992/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900761
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
24歳の女性.強指症,舌小体短縮,指尖陥凹瘢痕を認め,抗topoisomerase I抗体陽性で強皮症と診断した.初診時抗RNP抗体は陰性であったが,経過観察中に陽性化した.肺線維化が進行,筋症状も出現したため経口ステロイドの他,免疫抑制剤,ステロイドのミニパルス療法を施行した.治療により呼吸器,筋症状のみならず皮膚の硬化も軽減した.抗topoisomerase I抗体,抗RNP抗体(および抗セントロメア抗体)の間の重複陽性例は比較的まれであり,そうした症例が呈する臨床症状について詳細に記載した報告は少ない.本症例については抗RNP抗体に起因する筋症状であると考えた.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.