Japanese
English
症例報告
斑状強皮症を合併した全身性強皮症の1例
A case of systemic scleroderma with morphea
浅井 大志
1
,
小野寺 英恵
1
,
赤坂 俊英
1
,
二宮 由香里
2
Hiroshi ASAI
1
,
Hanae ONODERA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Yukari NINOMIYA
2
1岩手医科大学皮膚科学教室
2二宮内科クリニック
1Department of Dermatology, Iwate Medical University, Morioka, Japan
2Ninomiya Internal Medicine Clinic, Morioka, Japan
キーワード:
全身性強皮症
,
斑状強皮症
Keyword:
全身性強皮症
,
斑状強皮症
pp.466-468
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102017
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要約 47歳,女性.3年前より膝および肘より末梢の皮膚硬化と左大腿から下腿にかけての限局性斑状硬化局面がほぼ同時期に出現した.病理組織学的所見は,双方ともに膠原線維の増生とリンパ球の血管周囲性細胞浸潤を認め,自験例を全身性強皮症に斑状強皮症の合併と診断した.しかし,皮膚硬化の進行は比較的急速であること,爪上皮の内出血点を認めないこと,関節の屈曲拘縮を認めることなどより,自験例は全身性強皮症のdiffuse typeあるいはlimited typeのいずれに分類されるか苦慮した.自験例はdiffuse typeとlimited typeのいずれにも属さない,全身性強皮症に斑状強皮症を合併する全身性強皮症の一型の存在を支持する症例である.
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