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あとがき
本田 哲也
pp.882
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207425
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この夏はオリンピックがパリで開催されました.始まる前はあまり気にも留めていませんでしたが,いざ始まると日本選手の活躍はめざましく,毎日オリンピック情報をチェックし,一喜一憂する日々になりました.最終的に日本は金メダル数でアメリカ,中国に続き3位となりました.決してメダルの数のみが大事というわけではないですが,経済,科学技術等,国力の低下ばかりが指摘され,なんとなく暗い話題の多い日本にとって,この結果はとても励みになったのではと思います.いまだ戦争中のウクライナからもメダリストが出ていました.日々の生活すら満足にできないなか,極限まで自分の肉体を追い込み,その一瞬にかけたアスリートの方々には本当に頭が下がります.
一方,今回のオリンピックではこれまで以上に選手に対する誹謗中傷のニュースが多いようにも感じました.ほんのちょっとした些細な言動に対し,見苦しいだの,幻滅しただの,まるで自分が正義の味方,神様かのようにさまざまな雑言が飛び交っていました.そのような度を超えた投稿・コメントはごくごく一部の人によるものなのでしょうが,そうだとしても非常に不愉快なことであります.
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