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あとがき
本田 哲也
pp.188
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206906
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サッカーワールドカップがアルゼンチンの優勝で終了しました.日本代表も大いに活躍し世界からその快挙が大きく注目されました.ドイツ,スペインという強豪国に逆転で勝利し,見事に予選リーグ1位で決勝トーナメントに進みました.非常に惜しいところでクロアチアに敗れ初のベスト8入りは逃しましたが,近い将来きっとその壁を突破してくれることと思います.
さてワールドカップでもう1つ大きな注目を集めたのがvideo assistant referee(VAR)です.VARとは,フィールドとは別の場所で映像を見てフィールド審判員をサポートする審判員のことのようです.日本がスペインに勝利した大きな分かれ目は,VAR判定であったことは多くの人がご存知かと思います.ゴールラインを割ったと思われたボールは,VARによるとほんのわずかラインに残っていることが判明し,結果的に日本のゴールが認められ決勝点になりました.VARがなければノーゴールと判定されても文句の言えない状況でしたから,客観的かつ公平なジャッジを導いたVARが活躍した瞬間でした.ワールドカップのVARはカメラ映像だけではなく,ボール内蔵チップの情報を基に判定していたそうです.ここまでくるとVARが人ではなくAIになるのもそう遠くはないでしょう.
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