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増刊号特集 最近のトピックス2022 Clinical Dermatology 2022
5.皮膚科医のための臨床トピックス
「静脈圧迫処置」によるうっ滞性潰瘍・皮膚炎の実践的マネジメント
Compression therapy for the treatment of chronic venous insufficiency
久道 勝也
1
Katsuya HISAMICHI
1
1下北沢病院・皮膚科
1Division of Dermatology, Shimokitazawa Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
静脈性下腿潰瘍
,
創傷管理
,
圧迫療
,
アドヒアランス
Keyword:
静脈性下腿潰瘍
,
創傷管理
,
圧迫療
,
アドヒアランス
pp.193-195
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206691
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summary
慢性静脈不全症による静脈性下腿潰瘍は,静脈高血圧を背景として発症し,難治性で再発が多いことが特徴である.治療は,基本的な創傷管理に加え,圧迫療法と圧迫下での運動療法,スキンケアを患者のアドヒアランスを重視して行う.2020年より慢性静脈不全による難治性潰瘍に必要な治療として,弾性着衣または弾性包帯を用いた圧迫療法を行った場合,「静脈圧迫処置」として診療報酬が算定できるようになった.対象患者は,慢性静脈不全によるものと診断された難治性潰瘍の患者で,2週間以上持続し,ほかの治療によって治癒または改善しないもの,と定義されている.本稿では,静脈性下腿潰瘍の診断と治療,特に治療の中心となる圧迫療法における患者指導の実践ポイントを中心に解説する.
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