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特集 フットケア・足病医学――歩行・生活を守るチーム医療の確立
看護師の立場から
From the perspective of a nurse
溝上 祐子
1
Yuko MIZOKAMI
1
1公益社団法人日本看護協会看護研修学校認定看護師教育課程
キーワード:
特定行為研修
,
創傷管理
,
血糖コントロール
,
フットケア
Keyword:
特定行為研修
,
創傷管理
,
血糖コントロール
,
フットケア
pp.211-214
発行日 2021年7月17日
Published Date 2021/7/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27803211
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2025年に向けて超高齢少子化社会は進み,2040年には高齢化は続くとともに生産年齢人口の減少により,世代間の不均衡が進むといわれている.医療ニーズが高い高齢者を医療現場だけで受け入れることは困難で,下肢救済の視点で見ると,足病患者は血行再建や手術を要する場合,短期間医療施設に入院するが,それ以外は在宅や介護福祉施設で診ていくことが通常になるであろう.そうした背景のもと看護師の役割は多様化すると考える.医療現場においては医師のタスクシフトやタスクシェアの推進に伴い,看護師の特定行為研修制度の活用がすすみ,治療の一端を担う看護師が増加するであろう.たとえば,壊死組織のデブリードマンや陰圧閉鎖療法などの創傷管理,糖尿病患者の血糖コントロールなどを担い,病院から在宅へと活躍の場を拡げていくであろう.一方で,足病を予防するには質の高いフットケア技術の普及を推進しながら,その活躍の場を医療から広く福祉の場にも広げていく役割も求められる.今後の歩行・生活を守るチーム医療のなかで看護師の役割はあらゆる場であらゆる人を対象に多様性を求められていくと考える.
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