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特集 フットケア・足病医学――歩行・生活を守るチーム医療の確立
大学病院初の「足の疾患センター」における足病診療の取り組みと形成外科の役割
Challenge of establishing University Hospital Center of Podiatry Medicine in Japan and the role of plastic surgeons in the field of podiatry
田中 里佳
1
Rica TANAKA
1
1順天堂医院足の疾患センター,順天堂大学医学部形成外科学講座,同大学院医学研究科再生医学
キーワード:
足病
,
形成外科
,
チーム医療
,
創傷管理
Keyword:
足病
,
形成外科
,
チーム医療
,
創傷管理
pp.206-210
発行日 2021年7月17日
Published Date 2021/7/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27803206
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日本に存在しない欧米の足病医療(膝を含まない下腿~足部の医療)を日本においても充実させるため,足病学に精通する各診療科と業種の専門家を集結し,順天堂医院において日本初の大学病院における「足の疾患センター」を設立した.本センターは足に生じる症状に対して総合的にアセスメントを行い,フットケアから最先端医療まで集学的治療を行うことを目的としている.本センターにおける形成外科の役割は,足部に生じる潰瘍に対して適切な創傷管理と外科的治療を実施することである.足潰瘍が生じる原因はさまざまであり,循環器内科,糖尿病内科,膠原病内科,腎臓内科,整形外科,リハビリテーション科,義肢装具士など,多くの診療科と他業種と連携し,診断と治療を実施する必要がある.本センターが存在するメリットは迅速に同じ知識,目標を共有する専門家と連携したチーム医療を実現することができる点である.
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