Japanese
English
症例報告
静脈抜去術が奏効したうっ滞性下腿潰瘍
A case of stasis leg ulcer treated by stripping
谷口 友則
1
,
天羽 康之
1
,
白井 京美
1
,
齊藤 典充
1
,
増澤 幹男
1
,
勝岡 憲生
1
,
平田 光博
2
Tomonori TANIGUCHI
1
,
Yasuyuki AMOH
1
,
Kyomi SIRAI
1
,
Norimitsu SAITO
1
,
Mikio MASUZAWA
1
,
Kensei KATSUOKA
1
,
Mitsuhiro HIRATA
2
1北里大学医学部皮膚科
2北里大学医学部外科
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine, Sagamihara, Japan
2Department of Surgery, Kitasato University School of Medicine, Sagamihara, Japan
キーワード:
うっ滞性皮膚炎
,
下肢静脈瘤
,
下腿潰瘍
,
静脈抜去術
Keyword:
うっ滞性皮膚炎
,
下肢静脈瘤
,
下腿潰瘍
,
静脈抜去術
pp.136-138
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101877
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要約 66歳,男性.1995年(55歳),左側内踝に下肢静脈瘤を伴ううっ滞性潰瘍を生じた.外用療法を行うも軽快せず,翌1996年に静脈瘤硬化療法と分層植皮術を施行し治癒した.しかし,7年後の2003年に同部位に潰瘍が再発した.その後しばらく自宅で処置をしていたが,潰瘍底からの動脈性の出血を生じ,2006年(8月)に入院となった.安静を保ち保存的療法を継続したが,潰瘍は難治であった.そこで,静脈抜去術を施行したところ,速やかに潰瘍底から良好な肉芽が増生したので,分層植皮術を行い治癒に至った.保存的療法に抵抗性である難治性のうっ滞性潰瘍には,可能であれば早期に静脈抜去術を実施すべきと考えた.
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