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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
1.最近話題の皮膚疾患
Bird-egg症候群
Bird-egg syndrome
米澤 栄里
1
,
加藤 敦子
1
Eri YONEZAWA
1
,
Atsuko KATO
1
1大阪回生病院皮膚科
1Division of Dermatology, Osaka Kaisei Hospital, Osaka, Japan
キーワード:
Bird-egg症候群
,
Gal d5
,
α-リベチン
,
成人卵アレルギー
,
卵黄アレルギー
Keyword:
Bird-egg症候群
,
Gal d5
,
α-リベチン
,
成人卵アレルギー
,
卵黄アレルギー
pp.23-27
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206324
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Bird-egg症候群は鳥の羽毛や糞を吸入することで感作され,鶏肉や卵黄にて即時型の食物アレルギー症状を起こすクラス2食物アレルギーの1つとされる.海外での報告が中心で,本邦ではGal d5陽性の確定診断された症例報告は自験例含め3例あるのみである.鶏卵アレルギーは一般的に乳幼児期に性差なく発症し,学童期までに耐性を獲得することがほとんどであるが,bird-egg症候群では成人女性に発症することが多い.本邦では,まだ認知度は低く,単なる成人発症の卵アレルギーとして見落とされている症例も多く存在すると推察され,bird-egg症候群の概念を多くの医師が共有していくことが大変重要だと考える.
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