Japanese
English
症例
Bird-egg症候群の1例
Bird-egg Syndrome
米澤 栄里
1
,
窪田 泰子
1
,
加藤 敦子
1
,
森山 達哉
2
Eri YONEZAWA
1
,
Yasuko KUBOTA
1
,
Atsuko KATO
1
,
Tatsuya MORIYAMA
2
1大阪回生病院,皮膚科(主任:加藤敦子部長)
2近畿大学農学部,応用生命化学科
キーワード:
bird-egg症候群
,
Gal d 5
,
α-リベチン
,
成人卵アレルギー
,
卵黄アレルギー
Keyword:
bird-egg症候群
,
Gal d 5
,
α-リベチン
,
成人卵アレルギー
,
卵黄アレルギー
pp.1433-1438
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002168
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50歳代,女性。生卵をかけたご飯を摂取後嘔気,呼吸苦が出現した。生卵かけご飯は頻回に摂取しており,発症前日にも食べたが,特に問題はなかった。以後卵は避けていたが,卵含有のパンを食べて,喉頭に違和感が出現したことがあった。患者は50年来インコを飼い続けており,一緒に寝るほどの愛鳥家。最近インコを腕に乗せると接触部位が発赤するようになっていた。IgE(RAST)で卵黄,卵白,セキセイインコ羽・糞,鶏肉陽性。プリックテストで生の卵黄・卵白,飼っているオカメインコ羽・フケ,生の鶏肉が陽性であった。α-リベチン(Gal d 5)陽性であり,イムノブロット法にて患者血清IgE抗体は卵黄,オカメインコのフケともに68kDaの蛋白質に反応を認め,成人発症のbird-egg症候群と診断した。
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