Japanese
English
症例
耳下腺腫脹を伴った口腔アレルギー症候群の1例
Oral allergy syndrome with parotid gland swelling
乾 友梨香
1
,
米澤 栄里
1
,
窪田 泰子
1
,
加藤 敦子
1
Yurika INUI
1
,
Eri YONEZAWA
1
,
Yasuko KUBOTA
1
,
Atsuko KATO
1
1大阪回生病院,皮膚科(主任:加藤敦子部長)
キーワード:
花粉・食物アレルギー症候群
,
耳下腺腫脹
,
アレルギー性耳下腺炎
Keyword:
花粉・食物アレルギー症候群
,
耳下腺腫脹
,
アレルギー性耳下腺炎
pp.1361-1365
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003431
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
51歳,女性。初診3年前から食後の耳下腺腫脹,局所的な口腔内違和感,蕁麻疹を繰り返し,当科を紹介受診した。プリックテストで花粉,食物,果物,スパイスに多数陽性であった。タマネギを摂取したチャレンジテストで右耳下腺の腫脹と口腔奥の違和感を認め,耳下腺腫脹を伴った口腔アレルギー症候群と診断した。ヨモギ,ブタクサ花粉による花粉・食物アレルギー症候群と考えた。アレルギーに伴う耳下腺腫脹は,耳鼻科領域ではアレルギー性耳下腺炎,線維素性唾液管炎が報告されており,自験例はアレルギー性耳下腺炎の特徴を満たす。両疾患のうち原因を特定された症例はわずかであり,花粉・食物アレルギー症候群により発症した症例も一定数含まれると推測した。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.