Japanese
English
特集 湿疹・皮膚炎
外用薬の基剤成分による接触皮膚炎症候群の1例
Contact dermatitis syndrome due to base components of topical agents
乾 友梨香
1
,
米澤 栄里
1
,
窪田 泰子
1
,
加藤 敦子
1
Yurika INUI
1
,
Eri YONEZAWA
1
,
Yasuko KUBOTA
1
,
Atsuko KATO
1
1大阪回生病院,皮膚科(主任:加藤敦子部長)
キーワード:
接触皮膚炎症候群
,
パッチテスト
,
基剤成分
Keyword:
接触皮膚炎症候群
,
パッチテスト
,
基剤成分
pp.1487-1491
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002834
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46歳,男性。下肢の光脱毛の施術後,ボディーミルク(A社)と保湿ジェル(B社)を外用し,下肢に皮疹が出現した。近医皮膚科でナジフロキサシンクリーム,ステロイド外用薬で加療されたが,皮疹が拡大し当科を紹介受診した。当科初診時,両下肢と両側腹部に浸潤を触れる境界明瞭な浮腫性紅斑を認めた。パッチテストからナジフロキサシンクリームの基剤成分であるステアリルアルコール,セタノール,ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル,ボディーミルク(A社)の基剤成分であるステアリルアルコールによる接触皮膚炎症候群と診断した。外用薬による接触皮膚炎は主剤成分だけでなく基剤成分が原因の可能性があり,成分パッチテストの重要性を再確認した。
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