Japanese
English
症例報告
先天性プロテインC欠乏症に合併したワルファリン誘発性皮膚壊死と考えた1例
A case of warfarin induced skin necrosis in protein C deficiency
菅野 莉英
1
,
鎌田 麻子
1
,
北 愛里紗
2
Rie SUGANO
1
,
Asako KAMADA
1
,
Arisa KITA
2
1砂川市立病院皮膚科
2砂川市立病院形成外科
1Division of Dermatology, Sunagawa City Medical Center, Sunagawa, Japan
2Division of Plastic Surgery, Sunagawa City Medical Center, Sunagawa, Japan
キーワード:
warfarin induced skin necrosis
,
ワルファリン
,
皮膚壊死
,
プロテインC
,
ワルファリン誘発性皮膚壊死
Keyword:
warfarin induced skin necrosis
,
ワルファリン
,
皮膚壊死
,
プロテインC
,
ワルファリン誘発性皮膚壊死
pp.259-264
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205973
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要約 63歳,女性.2013年脳梗塞を契機にプロテインC欠乏症と診断され,入居施設の管理下でワルファリンを内服中であった.2017年3月下旬より高熱と四肢の疼痛を認め,4月初旬に四肢に疼痛を伴う紫斑が出現し,急速に増悪したため,当院へ救急搬送された.病変部は次第に黒色壊死へとなり,臨床経過と血液検査,病理組織学的所見より感染を契機に発症したワルファリン誘発性皮膚壊死(warfarin induced skin necrosis:WISN)と考えた.WISNは10日以内の発症がほとんどあるが,先天性プロテインC欠乏症等,基礎疾患がある場合は長期間内服症例においても発症する可能性がある.突発性の紫斑をみた場合は鑑別に挙げるべき疾患の1つである.
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