Derm.2018
ラーニングカーブ
金子 高英
1
1弘前大学大学院医学研究科・皮膚科学
pp.99
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205393
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「ラーニングカーブ」,日本語だと「経験曲線」「学習曲線」と訳す.ざっくり言うと,“やればやるほど上手くなる”過程をグラフにしたものだ.一般的に,初期の立ち上がりは急激で,後期は緩やかに,遂にプラトーに収束する負の加速度曲線として描かれることが多い.手術に当てはめるとこうだ.若手医師が先輩の指導の下,実践を重ねるとぐんぐん腕は上達する.しかしある程度の経験を積むと,次第にスキルは頭打ちになっていく.
ところで,私は当教室で皮膚外科の指導的立場にある.当然,早い・適切・きれいな手術を患者に提供し,当科の全手術は責任をもって対応できることが責務と思っている.だから自分の手術スキルの低下はあってはならない.
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