Japanese
English
症例報告
2製剤により生じたセンノシドによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to sennoside elicited by two different pharmaceuticals
土田 真弓
1
,
葉山 愛弥
1
,
常深 祐一郎
1
,
川島 眞
1
Mayumi TSUCHIDA
1
,
Manami HAYAMA
1
,
Yuichiro TSUNEMI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
センノシド
,
アローゼン®
,
プルゼニド®
,
薬疹
Keyword:
センノシド
,
アローゼン®
,
プルゼニド®
,
薬疹
pp.205-210
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205331
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 81歳,男性.初診3年前からセンノシド(アローゼン®),4か月前からタムスロシン,レバミピドを内服していた.初診7か月前に背部に瘙痒を伴う紅斑が出現し,1か月前より全身に拡大したため当科を受診した.比較的最近に内服を開始したタムスロシンとレバミピドを中止するも改善せず,センノシド(アローゼン®)を中止したところ紅斑は色素沈着化した.内服テストで軀幹四肢に紅斑が新生し,センノシドによる薬疹と診断した.内服中止5年後,軀幹四肢に紅斑が再燃した.詳細な問診にて同時期より他院でセンノシド(プルゼニド®)が処方されていたことが判明した.内服中止したところ,皮疹は改善した.緩下薬であるセンノシドは多数の製剤が存在するため詳しい問診が必要である.発症まで長期間かかることがあるので,長期間内服していても薬疹の原因となることを認識することが重要である.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.