Japanese
English
症例報告
ダーモスコピーが診断の一助となった発疹性黄色腫の1例
A case of eruptive xanthoma:Dermoscopy is useful for diagnosis of eruptive xanthoma
進藤 翔子
1
,
西平 守明
2
,
則岡 有佳
2
,
白井 洋彦
2
,
三浦 宏之
2
Shoko SHINDO
1
,
Moriaki NISHIHIRA
2
,
Yuka NORIOKA
2
,
Hirohiko SHIRAI
2
,
Hiroyuki MIURA
2
1大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学皮膚科学教室
2堺市立総合医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Course of Integrated Medicine, Graduate School of Medicine, Osaka University, Suita, Japan
2Department of Dermatology, Sakai City Medical Center, Sakai, Japan
キーワード:
発疹性黄色腫
,
脂質異常症
,
糖尿病
Keyword:
発疹性黄色腫
,
脂質異常症
,
糖尿病
pp.225-228
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205012
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要約 35歳,男性.初診の約2か月前に,右上肢に自覚症状を伴わない丘疹が出現し,近医にてステロイド外用治療が行われたが軽快せず,当科紹介となった.肉眼では淡紅色の丘疹が多発しており黄色調は明らかではなかったが,ダーモスコピーでは黄白色の丘疹が確認できたために行った採血にて著明な脂質異常症と糖尿病を認めた.発疹性黄色腫を疑い,生検を行い確定診断した.血中トリグセリド値のコントロールにより,発疹は消退した.ステロイド外用でも難治な白色から黄色調の丘疹をみた場合はダーモスコピーでの観察をする価値があると考えた.
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