Japanese
English
症例
治療抵抗性であった発疹性黄色腫の1例
Refractory Eruptive Xanthoma
原田 侑弥
1
,
渡邊 恒輔
1
,
髙橋 美咲
1
,
長澤 知也
1
,
新山 史朗
1
,
向井 秀樹
1
,
福田 英嗣
1
Yuya HARADA
1
,
Kousuke WATANABE
1
,
Misaki TAKAHASHI
1
,
Tomoya NAGASAWA
1
,
Shiro NIIYAMA
1
,
Hideki MUKAI
1
,
Hidetsugu FUKUDA
1
1東邦大学医療センター大橋病院,皮膚科(主任:福田英嗣准教授)
キーワード:
発疹性黄色腫
,
脂質異常症
,
高脂血症
,
Ⅳ型高脂血症
Keyword:
発疹性黄色腫
,
脂質異常症
,
高脂血症
,
Ⅳ型高脂血症
pp.249-252
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001220
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48歳,男性。3カ月前より体幹に丘疹が出現し,顔面や四肢にも丘疹が増数したため当科を受診した。初診時,顔面や体幹・四肢に10mm大までの自覚症状のない赤橙色丘疹が多発していた。血液検査にてⅣ型高脂血症を示す脂質代謝異常を認めた。病理組織学的所見は,真皮上層から中層に多数の泡沫細胞がみられた。以上より,発疹性黄色腫と診断した。食事療法とベザフィブラート内服を開始し,脂質代謝異常は改善したが皮疹は残存した。自験例は陳旧性の皮疹であり,組成成分であるコレステロールの含有率が増加し,コレステロール逆転送系経路でのコレステロールの処理に遅延が生じたか,あるいはコレステロール逆転送系経路に何らかの障害が存在したため,皮疹が残存したと推察した。
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