Japanese
English
症例報告
リポイド類壊死症と汎発性環状肉芽腫を合併した糖尿病患者の1例
Coexistence of necrobiosis lipoidica and generalized granuloma annulare in a diabetic patient
江上 将平
1
,
野村 尚志
1
,
笠井 弘子
1
,
横山 知明
1
,
杉浦 丹
1
Shohei EGAMI
1
,
Hisashi NOMURA
1
,
Hiroko KASAI
1
,
Tomoaki YOKOYAMA
1
,
Makoto SUGIURA
1
1静岡市立清水病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shizuoka Municipal Shimizu Hospital, Shizuoka, Japan
キーワード:
リポイド類壊死症
,
環状肉芽腫
,
糖尿病
Keyword:
リポイド類壊死症
,
環状肉芽腫
,
糖尿病
pp.661-665
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204523
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要約 57歳,女性.初診8年前より両下腿前面に紅斑が出現した.同時期より肘部,足背にも豌豆大までの紅斑,丘疹を自覚した.臨床像と病理組織学的所見から下腿の皮疹をリポイド類壊死症,肘部および足背の皮疹を汎発性環状肉芽腫と診断した.HbA1c高値を認め,糖尿病と診断された.糖尿病の治療および,トラニラストの内服とタクロリムス外用を開始し,6か月で両者の皮疹はともに軽快,略治した.リポイド類壊死症と環状肉芽腫はともに糖尿病に関連する肉芽腫性疾患として知られている.リポイド類壊死症と環状肉芽腫の合併例報告は本邦初であり,両者の関連につき考察した.
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