Japanese
English
症例報告
後頭部に生じた木村病の1例
A case of Kimura's disease on the occipital region
江上 将平
1
,
野村 尚志
1
,
笠井 弘子
1
,
横山 知明
1
,
藤本 篤嗣
1
,
杉浦 丹
1
Shohei EGAMI
1
,
Hisashi NOMURA
1
,
Hiroko KASAI
1
,
Tomoaki YOKOYAMA
1
,
Atsushi FUJIMOTO
1
,
Makoto SUGIURA
1
1静岡市立清水病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shizuoka Municipal Shimizu Hospital, Shizuoka, Japan
キーワード:
木村病
,
好酸球
,
IgE
,
後頭部
,
外科的切除
Keyword:
木村病
,
好酸球
,
IgE
,
後頭部
,
外科的切除
pp.801-806
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104126
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要約 39歳,男性.1年前より後頭部に腫瘤を自覚,漸次増大した.初診時には小児手拳大の弾性軟の皮下腫瘤を認めた.後頸部リンパ節腫脹と末梢血中の好酸球(671/μl)とIgE(1,159IU/ml)の増多を認めた.病理組織学的には,皮下に胚中心を持つリンパ濾胞構造と著明な好酸球浸潤がみられ,免疫染色で胚中心に一致してIgE陽性細胞を認めた.外科的に摘出し,術後6か月経過したが再発していない.木村病が後頭部に発生することは稀である.自験例のように,周囲に重要な臓器がない後頭部の木村病は整容性を保つため,治療法として外科的切除がよい適応となると考えた.
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