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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015
1.最近話題の皮膚疾患
酢酸リュープロレリン皮下注射による肉芽腫形成
Granuloma formation caused by subcutaneous injection of leuprorelin acetate
山田 貴彦
1
,
長谷川 敏男
1
,
池田 志斈
1
Takahiko YAMADA
1
,
Toshio HASEGAWA
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科皮膚科学・アレルギー学
1Department of Dermatology and Allergology, Juntendo University Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
酢酸リュープロレリン
,
肉芽腫
Keyword:
酢酸リュープロレリン
,
肉芽腫
pp.17-20
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204392
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summary
酢酸リュープロレリン製剤は,その副作用として注射部位の肉芽腫形成がしばしば報告されている.臨床像は,発赤と皮下結節が主で,ときに潰瘍を伴う.病理組織学的所見では,大小の空胞を含む巨細胞がみられることが特徴である.3か月徐放性製剤による報告例が多く,近年では主剤や基剤の濃度が高いことに加えてマイクロカプセルの形態であることが,肉芽腫形成に影響しているとされている.さらに,筋肉注射が適用される欧米と比較し,皮下注射が適用される本邦の報告数が多いことから,注射の深さも関与しているとされ,適切な投与方法の選択が重要である.
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