治療
イミキモドで治療したBowen 病の12 例
菅 裕司
1
,
加藤 潤史
1
,
肥田 時征
1
,
山下 利春
2
,
澄川 靖之
1
1札幌医科大学,皮膚科学講座(主任:宇原 久教授)
2白石スキンケアひふ科クリニック,院長,札幌市
キーワード:
イミキモド
,
Bowen病
,
治療
Keyword:
イミキモド
,
Bowen病
,
治療
pp.1839-1842
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000353
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Bowen 病治療の第一選択は切除であるが,高齢患者が多く低侵襲な治療が望まれる。2010 年1 月〜2014 年1 月の4 年間に札幌医科大学でイミキモド外用で治療した12 例について,治療効果を検討した。治療効果の判定方法は,完全奏効:臨床的に腫瘍が消失,部分奏効:腫瘍が50%以上縮小,無効:腫瘍が不変あるいは50%以下の縮小とし,治療終了の3 カ月後の効果判定を行った。12 例中5 例が完全奏効,4 例が部分奏効,3 例が無効であった。治療中10 例(83.3%)に患部の紅斑,びらん,潰瘍を認め一時中断した。治療終了後,2 年間経過観察した全例で再燃はない。Bowen 病に対しイミキモド外用療法は,有力な治療選択肢と考える。
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