Japanese
English
特集 ウイルス感染症
前胸部病変よりヒトパピローマウイルス52型が検出されたBowen様丘疹症の1例
Bowenoid papulosis in which human papillomavirus type 52 was detected in a chest lesion
内田 望美
1
,
込山 悦子
1
,
吉田 由希子
1
,
土橋 人士
1
,
池田 志斈
1
Nozomi UCHIDA
1
,
Etsuko KOMIYAMA
1
,
Yukiko YOSHIDA
1
,
Hitoshi TSUCHIHASHI
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学医学部,皮膚科学講座(主任:池田志斈教授)
キーワード:
Bowen様丘疹症
,
ヒトパピローマウイルス
,
アトピー性皮膚炎
,
イミキモド
Keyword:
Bowen様丘疹症
,
ヒトパピローマウイルス
,
アトピー性皮膚炎
,
イミキモド
pp.1021-1025
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003325
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乳児期からアトピー性皮膚炎のある51歳男性の前胸部と陰茎に生じたBowen様丘疹症を報告する。前胸部の病変からはヒトパピローマウイルスDNAサブタイプ52型が検出された。外陰部以外のBowen様丘疹症で,粘膜型ハイリスク群に分類される52型の報告は本邦で初めてである。外陰部のほか,前胸部にも病変が生じたのは,アトピー性皮膚炎の痒みによる掻破行動あるいはアトピー性皮膚炎に対する治療による影響が考えられた。冷凍凝固療法での治療に難渋したため,イミキモド外用に変更したところ治癒が得られた。まれに悪性化することもあり,通常の治療に抵抗性の場合,イミキモド外用は選択肢のひとつになると考えた。
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