Japanese
English
原著
巨大潰瘍を形成したスポロトリコーシスの1例—自験例を含む本邦報告例の文献的考察
A Case of Sporotrichosis grown into Giant Ulcer--eport of a Case and Review of the Japanese Literatures
谷井 司
1
,
泉谷 一裕
1
,
庄司 昭伸
1
Tsukasa TANII
1
,
Kazuhiro IZUTANI
1
,
Akinobu SHOJI
1
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
pp.729-735
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202105
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68歳,女性の左前腕に5.9×4.6cmの巨大な潰瘍を形成したスポロトリコーシスの1例を報告した.径の積4以上の潰瘍を形成したスポロトリコーシスは本邦においては昭和40年から昭和52年までに計44例の報告があり,それらを統計的に考察した結果,50歳以上が44例中28例と高齢者に多く,初発部位は44例中26例と前腕に多く,潰瘍形成部位も44例中32例と前腕に多く,皮疹発生から初診までの期間が7ヵ月以上のものが38例中19例と長いものが多い,などの特徴がみられた.
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