Japanese
English
臨床研究
顎下腺腫瘍の検討—自験16例を含む本邦報告例について
Tumors of the submandibular gland
山下 健東
1
,
曽和 融生
1
,
冬広 雄一
1
,
北村 輝男
1
,
吉本 隆行
1
,
長山 正義
1
,
梅山 馨
1
Kento YAMASHITA
1
1大阪市立大学医学部第1外科
pp.539-545
発行日 1979年4月20日
Published Date 1979/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207149
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
一般に,睡液腺腫瘍は外科,耳鼻咽喉科および口腔外科領域で扱われている疾患であるが,その組織学的特徴,生物学的特性,治療などについて未だ十分に確立されているとは言い難い.特に,顎下腺腫瘍に関しては,欧米では多数例での臨床的検討が行なわれているものの1-5),本邦では未だ症例報告の域を出ず,確立された治療体系もないのが現状である.そこで,われわれは骨転移を伴う巨大な顎下腺悪性混合腫瘍の治療経験を機に,教室での過去11年間の16例および比較的記載の明らかな本邦過去10年間の報告例50例,過去5年間の本邦剖検例27例を集計し,若干の文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.