原著
Elephantiasis Nostras
大熊 守也
1
,
岸本 武
1
,
中野 朝益
1
,
平井 玲子
1
,
山崎 紘之
1
,
手塚 正
1
Moriya OHKUMA
1
,
Takeshi KISHIMOTO
1
,
Tomomitsu NAKANO
1
,
Reiko HIRAI
1
,
Hiropuki YAMAZAKI
1
,
Tadashi TEZUKA
1
1近畿大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kinki University School of Medicine
pp.737-740
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202106
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75歳主婦,13年前子宮頸癌根治手術放射療法をうけ,続発性リンパ浮腫より生じた象皮病(国内性)の患者で両下肢に著明な線維性増殖がみられ,時々急性結合組織炎をおこす.乳び尿はない.blue dyeテスト,RISAクリアランスはいずれも異常を示し,IgG,IgAの高値がみられ,CRP+4であった.組織学的には真皮の肥厚,線維化,リンパ管炎,膠原線維のヒアリン化が認められた.電顕的には,膠原線維の走行がまちまちになっていた.治療は,波動型マッサージにて試みたが,自覚症状の改善以外,下肢の太さや皮膚表面温度に変化はなかった.
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