Japanese
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症例報告
Myxoid neurofibroma—自験例および本邦報告例の検討
Myxoid neurofibroma: Studying on our case and Japanese literatures
馬場 貴子
1
,
小川 俊一
1
,
藤森 盛裕
2
,
太田 勝也
2
Takako BABA
1
,
Shun-ichi OGAWA
1
,
Seiya FUJIMORI
2
,
Katsuya OTA
2
1山形県立中央病院皮膚科
2山形県立中央病院形成外科
1Department of Dermatology, Yamagata Prefectural Central Hospital
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Yamagata Prefectural Central Hospital
キーワード:
myxoid neurofibroma
,
nerve-sheath myxoma
Keyword:
myxoid neurofibroma
,
nerve-sheath myxoma
pp.913-917
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901326
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12歳,小学生,女児にみられたmyxoid neurofibromaを経験した.約1年前より右上腕肩峯部に自覚症状のない皮疹出現,徐々に増大,軽度の瘙痒を伴うようになった.腫瘍は13×13×6mmの円柱状,淡紅色を呈す.HE所見で,腫瘍は真皮内に存在し,被膜を有せず,内部は膠原線維よりなる線維性中隔で大小の小葉に区分される.その個々の小葉は浮腫状で,細胞間質は好塩基性に染まる粘液基質よりなり,その中に紡錘形,ないし星芒状細胞が散在している.細胞間質はアルシアンブルー染色陽性,トルイジンブルー染色にメタクロマジーを呈した.腫瘍細胞はS−100蛋白染色では陰性であった.自験例を報告するとともに本邦報告例25例について検討した.
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