Japanese
English
治療
ロングパルスダイレーザーが奏効した多発性尋常性疣贅の1例
A case of multiple verruca vulgaris, successfully treated with long-pulsed dye laser
吉田 亜希
1,2
,
赤坂 季代美
2
,
赤坂 俊英
1
Aki YOSHIDA
1,2
,
Kiyomi AKASAKA
2
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学講座
2赤坂病院皮膚科
1Department of Dermatology, Iwate Medical University School of Medicine, Morioka, Japan
2Division of Dermatology Akasaka Hospital, Morioka, Japan
キーワード:
尋常性疣贅
,
多発性
,
ロングパルスダイレーザー
,
色素レーザー
Keyword:
尋常性疣贅
,
多発性
,
ロングパルスダイレーザー
,
色素レーザー
pp.360-364
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103948
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要約 21歳,女性.4~5年ほど前より両手,前腕に皮疹が出現した.前医にて液体窒素による治療を約2か月間行ったが難治であったため当院を受診した.初診時,両手,前腕に200個以上の常色ないしは軽度白色調,半米粒大ほどの比較的均一な小丘疹を多発性に認めた.臨床的に多発性尋常性疣贅と診断し,治療は本人の同意のもとロングパルスダイレーザーVbeam®による治療を開始した.3週間に1回,計10回の照射で皮疹はすべて消失した.3か月経過後現在,再発は認めていない.また,経過中にびらん,瘢痕形成など目立った副作用はなかった.Vbeam®治療の利点は多発性病変に対しても短時間で簡便に行えること,液体窒素治療と比較して疼痛が軽度であること,瘢痕形成などのリスクが少なく手掌や足底の疣贅以外でも安全に治療が行えることであると考えた.Vbeam®は尋常性疣贅の治療の一手段として有用であると考えた.
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