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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
疣贅に対するロングパルスNd:YAGレーザー
Long-pulsed Nd:YAG laser treatment for refractory warts
木村 有太子
1
,
須賀 康
1
Utako KIMURA
1
,
Yasushi SUGA
1
1順天堂大学浦安病院皮膚科
1Division of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital, Urayasu, Japan
キーワード:
尋常性疣贅
,
ロングパルスNd:YAGレーザー
,
表皮剝離
,
温熱作用
,
治療
Keyword:
尋常性疣贅
,
ロングパルスNd:YAGレーザー
,
表皮剝離
,
温熱作用
,
治療
pp.91-94
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205075
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summary
液体窒素療法などの一般的な治療法に抵抗する手足の尋常性疣贅には,レーザー照射療法も有用な治療選択肢の1つである.今回,われわれは1,064nmロングパルスNd:YAGレーザー(LP-Nd:YAG)を使用し,難治性疣贅20症例,手足疣贅の合計34病変に対して,4週±2週間ごとに,疣贅が完全に消失するまで繰り返し照射を施行した.その結果,治療開始6か月後の効果判定においては,56%の症例では治癒となった.作用機序として,本レーザーでは①病変部のウイルス感染している表皮を基底層から剝離させることができる点.②疣贅の栄養血管を熱変性させて,病変部を凝固・壊死させて脱落させる働きがある点.③温熱療法による免疫賦活化作用などが考えられる.LP-Nd:YAGを使ったレーザー治療法は,疣贅治療に対する患者満足度を高めるためにも重要である.
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