特集 皮疹はこう見る,こう表現する
よく見る皮膚疾患を発疹レベルで理解する
〈ウイルス感染症〉
尋常性疣贅
川瀬 正昭
1
1千葉愛友会記念病院皮膚科
キーワード:
ウイルス性疣贅
,
viral warts
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
human papillomavirus
,
HPV
,
尋常性疣贅
,
common warts
,
verruca vulgaris
Keyword:
ウイルス性疣贅
,
viral warts
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
human papillomavirus
,
HPV
,
尋常性疣贅
,
common warts
,
verruca vulgaris
pp.1914-1916
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227250
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▶疾患の概要
いぼ(疣贅)は正式にはウイルス性疣贅といい,ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus:HPV)が表皮幹細胞に感染して生じる良性腫瘍である.HPVは健常皮膚に感染しえず,微小外傷を通して初めて皮膚に侵入し,表皮深部に存在する幹細胞に感染すると考えられている1).感染様式としてヒトからヒトへの直接感染,器具などを介した間接的な感染経路や搔破行為に伴う自家接種がある.潜伏期間は数週〜数年と一定しないが,通常1〜6カ月,平均3カ月である.
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