Japanese
English
症例報告
マキロン(R)による接触皮膚炎を契機に尋常性疣贅が治癒した1例
A case of regression of verruca vulgaris triggered by contact dermatitis due to Makiron(R)
野見山 朋子
1
,
野田 洋介
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Tomoko NOMIYAMA
1
,
Yosuke NODA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Kyoto Prefectual University School of Medicine
キーワード:
マキロン(R)
,
接触皮膚炎
,
尋常性疣贅
,
細胞性免疫
,
接触免疫療法
Keyword:
マキロン(R)
,
接触皮膚炎
,
尋常性疣贅
,
細胞性免疫
,
接触免疫療法
pp.1160-1162
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100886
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20歳,女性.幼少期より右肘窩,右上腕の丘疹を自覚していた.2年前より痒みを認め掻破しているうちに数が増加してきたため当科を受診した.生検にて尋常性疣贅と診断した.生検後,患者が生検部位をマキロンにて自己消毒を行ったところ消毒部位に一致して熱感を伴う紅斑が出現し,その後接触皮膚炎部および接触皮膚炎を生じていない部位の尋常性疣贅は自然消退した.マキロンの成分である塩酸ジブカインにパッチテスト陽性反応がみられた.自験例では尋常性疣贅の自然消退した機序につき若干の考察を行った.
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