Japanese
English
症例報告
ステロイド内服が奏効した顔面播種状粟粒性狼瘡の1例
A case of lupus miliaris disseminatus faciei successfully treated with oral prednisolone
秋山 俊洋
1
,
若林 満貴
1
,
種田 研一
1
,
深井 達夫
1
,
山秋 孝子
2
,
吉池 高志
1
Toshihiro AKIYAMA
1
,
Maki WAKABAYASHI
1
,
Kenichi TANEDA
1
,
Tatsuo FUKAI
1
,
Takako YAMAAKI
2
,
Takashi YOSHIIKE
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院皮膚科
2修善寺クリニック
1Division of Dermatology, Juntendo Shizuoka Hospital, Izunokuni, Japan
2Shuzenji Clinic, Izu, Japan
キーワード:
顔面播種状粟粒性狼瘡
,
lupus miliaris disseminatus faciei
,
ステロイド内服
,
治療
Keyword:
顔面播種状粟粒性狼瘡
,
lupus miliaris disseminatus faciei
,
ステロイド内服
,
治療
pp.75-79
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103871
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要約 42歳,女性.初診の3か月前に眼囲,口囲を中心に発疹が出現した.近医で膿疱性痤瘡の診断の下,各種抗生剤の内服や外用が試みられたが,効果に乏しいため,当科紹介受診した.初診時,眼瞼周囲,口囲を中心に紅色丘疹が多発しており,一部は癒合していた.組織所見では乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認め,顔面播種状粟粒性狼瘡(lupus miliaris disseminatus faciei:LMDF)と診断した.自験例では,アダパレンとクリンダマイシン外用に加えて,CO2レーザーによる治療を施行するも効果が乏しく,ミノサイクリンの内服も無効であった.そこでステロイド内服を開始したところ,丘疹はほぼ平坦化したため,漸減し終了した.内服終了12か月目の現在も再発は認められない.種々の治療に抵抗性のLMDFでは,発症早期のステロイド内服が治療の選択肢になりうると考えた.
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