Japanese
English
症例
四肢にも皮疹を生じた顔面播種状粟粒性狼瘡の1例
Lupus Miliaris Disseminatus Faciei Involving the Extremities
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
四肢
,
顔面播種状粟粒性狼瘡
,
ステロイド内服
,
サルコイドーシス
Keyword:
四肢
,
顔面播種状粟粒性狼瘡
,
ステロイド内服
,
サルコイドーシス
pp.653-657
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001354
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69歳,女性。顔面の紅色丘疹に対し酒皶の診断で行ったミノサイクリン塩酸塩内服に抵抗性で,四肢に拡大した。病理組織学的所見で中心壊死を有する組織球からなる類上皮肉芽腫を認め,胸部X線,眼科,血液検査所見に異常所見がないため,顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)と診断した。ステロイド内服が著効した。顔面以外に皮疹を認める報告15例の検討を行った。発症年齢は34~81歳,平均年齢は56.8歳でLMDF全体の好発年齢より自験例は高齢である。男女比は3:12と女性が4倍多い。顔面以外の発症部位は上肢9例,下肢5例,手5例,体幹6例であり上肢が多い。LMDFは顔面以外にも皮疹を生じうることを念頭に置く必要がある。
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