Japanese
English
症例報告
皮膚サルコイド結節の形で発症した顔面播種状粟粒性狼瘡の1例
A case of lupus miliaris disseminatus faciei preceded by cutaneous lesion like cutaneous sarcoid nodule
田村 智恵子
1
,
三浦 隆
1
Chieko TAMURA
1
,
Takashi MIURA
1
1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine Ichihara Hospital
キーワード:
顔面播種状粟粒性狼瘡
,
サルコイド結節
Keyword:
顔面播種状粟粒性狼瘡
,
サルコイド結節
pp.343-345
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901821
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57歳,女性.サルコイドを思わせる下顎部の皮下結節の形で発症し,経過中に典型的皮疹へと進展した顔面播種状粟粒性狼瘡の1例を報告した.初診時にみられた紅色皮下結節の組織像は,乾酪壊死を伴わない類上皮細胞結節であり,約2ヵ月後に発症した粟粒大丘疹の組織像は,乾酪壊死を伴った類上皮細胞結節であった.ミノサイクリン(ミノマイシン®)の内服が有効であり,また陳旧性丘疹の圧出療法が美容上有用であった.サルコイドと本症の異同に関し考按し,また皮疹の成熟度による組織学的所見の差異につき論じた.
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