Japanese
English
症例報告
13年の経過で2か所に個別に生じた悪性黒色腫の1例
A case of second primary melanoma in a Japanese woman that occurred in 13 years after the diagnosis of the first primary one
渋谷 倫太郎
1
,
遠藤 雄一郎
1
,
藤澤 章弘
1
,
谷岡 未樹
1
,
椛島 健治
1
,
宮地 良樹
1
Rintaro SHIBUYA
1
,
Yuichiro ENDO
1
,
Akihiro FUJISAWA
1
,
Miki TANIOKA
1
,
Kenji KABASHIMA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Graduate School of Medicine, Kyoto University, Kyoto, Japan
キーワード:
悪性黒色腫
,
二次原発
,
日本人
Keyword:
悪性黒色腫
,
二次原発
,
日本人
pp.901-904
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103794
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要約 81歳,女性.13年前に左第3指の悪性黒色腫に対し他院で指切断および左腋窩リンパ節郭清術を施行された.2011年7月に右第1趾の紅色皮膚腫瘍を自覚し,当科受診した.皮膚生検で悪性黒色腫と診断され,趾切断術およびセンチネルリンパ節生検を施行した.切除趾の後爪郭にin situ病変を認め,二次原発と判断した.2個のセンチネルリンパ節はともに陽性であり,右鼠径リンパ節郭清術を施行した.pT4bN3M0,stage ⅢCと考え,インターフェロン単独治療(200万単位,月1回投与)で経過観察中である.自験例では,初発病変が所属リンパ節転移を認めなかったこと,そして二次病変にin situ病変を認めたことから二次原発癌であると判断した.二次原発の悪性黒色腫は,本邦ではこれまで報告されておらず,本邦1例目である.
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