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あとがき
岩月 啓氏
pp.184
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103301
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臨床皮膚科増刊号編集のコンセプトは,これ一冊にその年の皮膚科学の流れや,トピックスを取り上げ,読者にわかりやすいようにその道の専門家が読み解く企画と考えています.
最近新たな病原体,遺伝子異常,分子標的薬,生活・環境の変化によって,従来の疾患概念では説明が難しい皮膚症状を体験する機会が増えました.2011年には非定型的な手足口病が流行しました.既知の手足口病とは比較にならないほどに皮膚粘膜症状が重症で,爪剝脱が生じ,成人例も多くみられました.既知の疾患概念では重症型多形紅斑,Stevens-Johnson症候群に類似した病型でした.また,Buruli潰瘍の本邦例が集積され,その病態とともに診断的検査と治療指針が明らかになってきました.
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