Japanese
English
症例報告
有茎性結節を形成した乳房外Paget病の1例
A case of extramammary Paget's disease with a pedunculated nodule
須山 孝雪
1
,
堤田 新
1
,
寺本 由紀子
1
,
山本 明史
1
Takayuki SUYAMA
1
,
Arata TSUTSUMIDA
1
,
Yukiko TERAMOTO
1
,
Akifumi YAMAMOTO
1
1埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科
1Department of Skin Oncology/Dermatology,International Medical Center,Saitama Medical University,Hidaka,Japan
キーワード:
外陰部
,
乳房外Paget病
,
有茎性結節
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
外陰部
,
乳房外Paget病
,
有茎性結節
,
センチネルリンパ節生検
pp.879-882
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103073
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要約 49歳,男性.慢性腎不全で人工透析中である.3年前より外陰部に掻痒が生じていた.初診の2か月前より右陰茎基部に有茎性結節が出現し,増大したため近医を受診した.生検により乳房外Paget病と診断され,当科を紹介された.初診時,右陰囊から陰茎にかけて60×60mmの紅色局面があり,その中央に26×23mmの結節が存在した.マッピング生検でマージンを確認後,紅色局面より1cm離して切除した.センチネルリンパ節生検を施行したところ両側鼠径部に転移を認めたため,両側のリンパ節郭清術を施行した.術後1年2か月の現在,再発・転移を認めない.有茎性結節を生じた乳房外Paget病は早期から急速な増殖を示すものと考えられる.結節病変を生じた外陰部乳房外Paget病は積極的にセンチネルリンパ節生検をすべきと考えた.
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