Japanese
English
症例報告
有茎性結節を伴った乳房外Paget癌の1例
A case of extramammary Paget disease with a pedunculated nodule
柳 輝希
1
,
青柳 哲
1
,
秦 洋郎
1
,
松村 和子
1
,
秋山 真志
1
,
清水 宏
1
Teruki YANAGI
1
,
Satoru AOYAGI
1
,
Hiroo HATA
1
,
Kazuko MATSUMURA
1
,
Masashi AKIYAMA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Depertment of Dermatology,Hokkaido University,Graduate School of Medicine
キーワード:
乳房外Paget病
,
転移性皮膚腫瘍
,
Paget現象
,
センチネルリンパ節
Keyword:
乳房外Paget病
,
転移性皮膚腫瘍
,
Paget現象
,
センチネルリンパ節
pp.1191-1193
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100895
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59歳,男性.右陰囊部に急速に増大する有茎性結節が出現,近医にて切除したところ,腺癌の皮膚転移との病理報告であったため,当科を紹介受診した.初診時,陰囊から陰茎基部に紅斑,脱色素斑を認めた.組織学的には表皮から真皮深層まで淡明な細胞質で核に異型性のある腫瘍細胞の増殖を認め,特殊染色でcytokeratin 7,GCDFP-15が陽性,cytokeratin20が陰性であった.乳房外Paget病と診断し,広範囲腫瘍切除,分層植皮術,両側鼠径部センチネルリンパ節生検を行った.右浅鼠径センチネルリンパ節に転移を認めたため,右鼠径リンパ節郭清術,補助療法として低用量シスプラチン,5-FU併用療法を施行した.現在まで再発,転移は認めない.
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