Japanese
English
原著
乳房外Paget病48例の予後について
Prognosis of 48 Cases of Extramammary Paget's Disease
稲葉 義方
1
,
石川 剛
1
,
上出 良一
1
Yoshikata INABA
1
,
Takeshi ISHIKAWA
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
乳房外Paget病
Keyword:
乳房外Paget病
pp.1143-1147
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900219
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当科で経験した乳房外Paget病患者48例について検討した.1)男性は女性の約4倍の発生率であった.2)1例を除きすべて外陰部に発生し,男性では陰茎根部に好発した.3)有棘細胞癌のTNM分類に準じた病期分類では,Stage Ⅰが1例,StageⅡが38例,Stage Ⅲが8例,Stage Ⅳが1例であった.4)Kaplan-Meier法で求めた5年生存率はStage Ⅰが100%,Stage Ⅱが93%であり,Stage Ⅲ,Stage Ⅳは2年生存率であるがそれぞれ75%,0%であった.5)病理組織学的には表在性25例(52%),面皰癌11例(23%),浸潤癌10例(21%),不明2例であった.7)初期病変における脱色素斑の重要性とmultiple biopsyの有用性を強調し,我々の治療方針について述べた.
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