Japanese
English
症例
有茎性結節を呈したインスリンボールの1例
Insulin Ball Forming a Pedunculated Skin Nodule
寺井 沙也加
1
,
植田 郁子
1
,
岡本 祐之
1
Sayaka TERAI
1
,
Ikuko UEDA
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
1関西医科大学,皮膚科学講座(主任:岡本祐之教授)
キーワード:
インスリンボール
,
アミロイドーシス
,
lipohypertrophy
,
糖尿病
,
有茎性結節
Keyword:
インスリンボール
,
アミロイドーシス
,
lipohypertrophy
,
糖尿病
,
有茎性結節
pp.1999-2002
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001722
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45歳,男性。20歳頃に糖尿病を指摘され,食事療法のみで経過観察されていたが通院を自己中断した。36歳時に左眼の増殖性糖尿病網膜症と診断された。血糖コントロール目的に内分泌内科でインスリン療法が開始され,血糖コントロールは良好となった。詳細な時期は不明だが,インスリン注射部位の有茎性結節に気づき当科を紹介受診した。臍下に自覚症状のない約10mm大の,やや弾性硬で紅褐色の有茎性結節を認めた。病理組織標本で真皮内に好酸性物質が沈着し,ダイレクトファーストスカーレット染色およびコンゴレッド染色で赤色の無構造物質が沈着していた。インスリン注射部位に出現したアミロイド沈着であり,インスリンボールと診断した。
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