Japanese
English
症例
亀頭部有棘細胞癌と陰茎基部および陰囊部の乳房外Paget病が併存した1例
Coexistence of squamous cell carcinoma of the glans and extramammary Paget’s disease at the base of the penis and the scrotum
山田 達也
1
,
須山 孝雪
1
,
横山 恵美
1
,
西村 季紘
1
,
片桐 一元
1
Tatsuya YAMADA
1
,
Takayuki SUYAMA
1
,
Megumi YOKOYAMA
1
,
Tokihiro NISHIMURA
1
,
Kazumoto KATAGIRI
1
1獨協医科大学埼玉医療センター,皮膚科(主任:片桐一元教授)
キーワード:
有棘細胞癌
,
乳房外Paget病
,
腫瘍の併発
Keyword:
有棘細胞癌
,
乳房外Paget病
,
腫瘍の併発
pp.2055-2058
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004319
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
75歳,男性。亀頭部の黒色結節を自覚した。陰茎基部には紅斑があり,いずれも切除したところ,亀頭部は有棘細胞癌,陰茎基部は乳房外Paget病だった。その後,陰囊部にも紅斑が出現し切除したところ,乳房外Paget病だった。有棘細胞癌と乳房外Paget病が合併した報告は自験例を除いて14例あり,そのうち外陰部に併存した報告は9例あった。乳房外Paget病の発生には諸説あり,アポクリン癌とするほか,ケラチノサイト由来の考えもある。CEA陽性のケラチノサイトから乳房外Paget病が生じた報告もある。自験例では有棘細胞癌で陰性であるCK7が胞巣の一部で陽性であり,共通の発生母地である可能性を考えた。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.