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あとがき
伊藤 雅章
pp.358
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102565
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『臨床皮膚科』はいわゆる商業誌で,『日本皮膚科学会雑誌』(日皮会誌)のような学会が発行する学会誌ではありません.しかしながら,1936年,『臨牀の皮膚泌尿と其境域』として創刊し,日本の皮膚科関連の学術雑誌として伝統と実績のあるもので,医学・医療の分野で高く評価されているものです.皮膚科医の方々は,日本語論文を発表する場合,日皮会誌でなければ,『臨床皮膚科』に掲載されれば「満足」に思うのではと思います.
私事ですが,そのような雑誌の編集委員を務めることはとても名誉であるとともに,大きな責任を感じます.1つの投稿論文について常に3名の編集委員が査読して,意見を総合して月1回の6名全員の編集会議で検討して,採択,再考および不採択を決めています.再考というのは論文の修正を要する場合で,コメントを付して著者に返送し,再投稿していただくものです.論文形式のみでなく,内容の修正を要するものも多く,特に図・写真の数・質を修正してもらうことが非常に多いのです.皮膚科における形態学の重要性が忘れられているのかな,と危惧するこの頃です.
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